6話。ノーヒットノーラン?!

俺が先発することとなった準決勝

相手は頭脳野球のチームだった。

初回からバントの構えをしてきたり

追い込まれるまで振ってこなかった。

けど俺はめちゃくちゃ集中していた

こんな大舞台で投げたことがなかったからだ。

しかも準決勝。負けるわけにはいかない。

俺はどんどんストライクを

投げていった

ストレートで追い込んで

唯一無二の変化球カーブで

二者連続三振でねじ伏せることに成功!笑

続く打者には四球

4番はセカンドゴロに打ち取った。

とりあえず初回は切り抜けた…一安心

続く回も四球はちらほら出したが

三振が多く取れ、難なく抑えていた。

自陣の攻撃はエンドランや長打のタイムリーも出て、4-0で6回まで来た。

おい…まだヒット打たれてないぜ??

心で思っていた事が声に出た

それを言うなよ~笑

と仲間たち。

このまま完投してやる!!できる!

俺は疑わなかった

こんなに調子が良い試合は初めてだった。

そして6回の投球へ入る

先頭打者はまだバイトの構えで揺さぶってくる

もうそれは効かぬわ!!!

と思いつつも制球がバラついていく

結果、四球

まぁいい…試合に勝てればいいんだ

最小失点でいこう

そう自分に言い聞かせた

かなり落ち着いていて良い精神状態だった。

だが

次の打者へも四球

さすがに焦ってきた。

打たれたならまだしも

四球でランナー溜めるのは自滅行為

落ち着け俺!!!

次の打者はバントしてきた

しっかり進塁され、1アウト2、3塁

ここで相手の

頭脳野球に足をすくわれる

内野はやや前進の中間守備

なのに2塁ランナーがアホ程リードを取っているのだ

ベンチから監督が刺せるぞ!!!

と声を出す

俺はノーサインでプレートを外し

牽制球のモーションに入る

なのに

2塁ランナーは帰塁しようとしない。

え???と思いながらショートへボールを投げる

もうこの瞬間から相手の思うつぼにハマった

牽制球を取ったショートは

急いでホームへ送球の体制

時すでに遅し…

2塁ランナーは囮で

3塁ランナーを走らせる作戦だった

結果1アウト3塁の4-1

だけど正直点差はあったし

全然落ち込まなかった

意表は付かれたが大丈夫

 

そーいえば四球から始まった失点だったなあ

もったいねぇや…

そこから内野ゴロの間にランナーホームイン

4-2で2アウトランナー無し。

次打者をしっかり打ち取り最終回へ

 

監督「お疲れさん。ピッチャー交代だ」

おれ「はい…。」

最後まで投げたかった

まだヒットは打たれてない!

のに2失点

野球は本当に難しい。

最終回はクローザーがしっかり抑え

(あのライバルが登板)

4-2で試合終了

勝戦へ駒を進めることができた

次回!vs台湾選抜!!