4話。終わりの始まり

監督「ちょっといいか?」

おれ「なんですか?」

監督「中体連の決勝戦で敗れた2位のチームはクラブ杯っていう全道大会に出れる権利があるぞ。要するに中学校の部活に所属せず、地域単位で野球をやってるクラブチームの大会だ」

おれ「はい出ます!!!!!」

めちゃくちゃ嬉しかった。

まだ野球ができる!!

しかもいきなり全道大会!勝てば全国まである大会だった。

だが

チームメイトと俺との野球への温度差に派閥の壁があった。

部活13人の中で大会に出たい人は約半分。

その後父母会でも話し合った結果

俺のチームは欠場になった。人数不足だ。

意味がわからなかった

悔しくて帰宅部の友達を無理やり誘ったりしたっけな笑

結局おれのチームは欠場に決まり

昨年度の2位のチームへ出場権が譲渡された

 

だがしかし!!!

昨年度のチームは今年人数不足で廃部になっていたのだ!!!

これはマジな話、田舎あるある笑

 

ならこの出場権はどうするのか??

いま思えばこの流れが

俺の野球への愛が報われていくこととなる。

 

中体連優勝したメンタル軍団の監督が

その出場権を引き受けたのだ

でも、どーゆーことだ?

またメンタル軍団が大会でるのか?

……。

その監督がなんと

俺の地区での選抜チームを作ると言い出したのだ!!

なんだこの熱々な展開は笑

どっちにしろクラブ杯の大会は

全道それぞれの地区のクラブチーム。

選抜された人と何ら変わらない。(はず)

俺の中学校からは俺だけだったがさっそく応募した。

蓋を開けてみれば、よりによって地域で上手い選手ばかり集まった!笑

前に説明した強豪2校(どちらも5月と中体連で全道大会に出場)からもメイン選手が集まってくれた。

もちろん中体連の決勝戦で投げ合ったライバルも!

とは言え総勢11人。笑

選手の質は濃いが練習時間も少なく

大会まで1ヶ月を切っていた

結局大会の前日に初めて11人が集まり練習することができた、背番号もこの時配られた。

いま思えば取って付けたようなチーム

俺は元々野手だったから背番号は6を貰った

 

メンタル監督「明日から札幌で大会だ、練習も少なく連携も上手くいかないと思うがセンスでなんとかしてくれ」

俺たち「はいっ!!!!」センスって笑

総勢11人

本当に俺の地区で選りすぐりの選手だとおもう。

互いに凌ぎを削ってきた相手同士だったが、チームメイトとなるとこんなにも頼もしいのか。

全く負ける気がしなかった

次回!!全道大会クラブ杯開幕!!!