5話。猛打と守護神

全道大会初戦はサインミスに次ぎガチガチの緊張で接戦をものにし勝利1-0(割愛)

 

問題は2回戦だった。

俺は1番ショートでスタメン出場していて

最終回までで7ー2で勝っていた

今回は投打が上手く絡み

理想の試合運びを進めていた

正直もう勝ったと思って守備についていた。

だけど相手が最終回に意地を見せてきた…

四死球に安打が重なり、かなり厳しい状況に追い詰められた

打ち取った打球もポテンヒットになったりして、流れが完全に向こうのペース。

気がつけば7-6のノーアウト満塁だ。

あぁ…サヨナラ負けっぽい… 

ここでピッチャー交代

あのメンタル軍団のライバルが登板した

全て俺の実体験でありのままの事を話しているんだけど、俺でも嘘だろ?

って思うような事がこれから起こる。

 

なんとノーアウト満塁の絶体絶命のピンチで三者三振に仕留めて試合終了したのだ

これには本当に驚いた💦

毎球投げる度に力んだ声を漏らしながら

ストレートでどんどん押していっていた。

 

三者三振で逃げ切り試合終了し

野手は真っ先にマウンドへ向かう

正直この場面で自分に打球が飛んできたら

たまったもんじゃない笑笑

三振がベストなのだ

 

すげーよおい!!!

ナイスピッチング!!

そしたらそいつは

ありがとう…

と力無い声で言い

目には涙が溢れていた

まさに魂の投球だった

こいつには敵わないなぁ

って思った瞬間でもあった

 

こうしてギリギリ俺達は

二回戦を突破し準決勝へ駒を進めた

そして野球の神様のイタズラなのか

この大会はたまたま第30回記念大会で

日台親善交流試合として

台湾からプロ育成チームが参戦していたのだ!!!

運良く?台湾選抜は別の山のトーナメントを勝ち上がっており、このまま勝ち進めば当たるのは決勝戦

とりあえず次の準決勝勝たないとな!

と仲間と交わし明日に備えた。

 

翌朝監督から「お前今日先発できるか?」

といきなり言われ

え??????!

という感じだった

部活ではエースだったが

本職は野手だ。

でも中体連の決勝戦で接戦を繰り広げたメンタル軍団の監督だ。

俺のピッチングを買ってくれたんだろう

素直に嬉しかった。

投げます!!

 

俺は2番ピッチャーで先発することとなった!

次回!俺が?!ノーヒットノーラン達成!!